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私は自分のものの考へ方には頑固であつても、相手の思想に対して不遜であつたことはないといふ自信がある。これが自由といふものの源泉だと私には思はれる。世間からは、いろいろな偏見で見られてゐる対談者も(もちろん私を含めて)、この本の中では、明るい光の下の広場【アゴラ】に会して、お互ひに自由な対談を楽しんだ、といふことが、読者にわかつていただけるとよいと思ふ。(本文より)三島由紀夫生誕100年。幻の対談集がここに復刊。三島の晩年の思想、評論を知る上で重要な対談集。所々に三島の自決を暗示させる言葉が散見されている。1968年(昭和43年)から1970年(昭和45年)にかけ雑誌、新聞紙上で行なわれた小汀利得、中山正敏、鶴田浩二、高橋和巳、石原慎太郎、林房雄、堤清二、野坂昭如、村上一郎、寺山修司との対談十編を収録。政治問題からヤクザ映画や空手談義まで幅広い内容である。【目次】守るべきものの価値 われわれは何を選択するか/石原慎太郎 エロスは抵抗の拠点になり得るか/寺山修司 天に代わりて/小汀利得 サムライ/中山正敏 刺客と組長 男の盟約/鶴田浩二 大いなる過渡期の論理 行動する作家の思弁と責任/高橋和巳 現代における右翼と左翼/林房雄 二・二六将校と全学連学生との断絶/堤清二 剣か花か 七〇年乱世・男の生きる道/野坂昭如 尚武の心と憤怒の抒情 文化・ネーション・革命/村上一郎
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出版社からのコメント
私は自分のものの考へ方には頑固であつても、相手の思想に対して不遜であつたことはないといふ自信がある。これが自由といふものの源泉だと私には思はれる。世間からは、いろいろな偏見で見られてゐる対談者も(もちろん私を含めて)、この本の中では、明るい光の下の広場【アゴラ】に会して、お互ひに自由な対談を楽しんだ、といふことが、読者にわかつていただけるとよいと思ふ。(本文より)三島由紀夫生誕100年。幻の対談集がここに復刊。三島の晩年の思想、評論を知る上で重要な対談集。所々に三島の自決を暗示させる言葉が散見されている。1968年(昭和43年)から1970年(昭和45年)にかけ雑誌、新聞紙上で行なわれた小汀利得、中山正敏、鶴田浩二、高橋和巳、石原慎太郎、林房雄、堤清二、野坂昭如、村上一郎、寺山修司との対談十編を収録。政治問題からヤクザ映画や空手談義まで幅広い内容である。【目次】守るべきものの価値 われわれは何を選択するか/石原慎太郎 エロスは抵抗の拠点になり得るか/寺山修司 天に代わりて/小汀利得 サムライ/中山正敏 刺客と組長 男の盟約/鶴田浩二 大いなる過渡期の論理 行動する作家の思弁と責任/高橋和巳 現代における右翼と左翼/林房雄 二・二六将校と全学連学生との断絶/堤清二 剣か花か 七〇年乱世・男の生きる道/野坂昭如 尚武の心と憤怒の抒情 文化・ネーション・革命/村上一郎